笑う20世紀 黄


4.2 ( 5182 ratings )
エンターテインメント ブック
開発者 AXE CO., LTD.
3.99 USD

プレミア値がついていて入手困難だった、

あの『笑う20世紀』がついにAppStoreより待望のリリース 

『笑う20世紀 黄』内容紹介
 たばこの箱をひと回り大きくしたサイズ。
 黒いプラスチック製で、表面にスイッチらしいものはない。
 側面にON・OFFのための簡単なスイッチと赤いボタンがついている。
 上部には、赤い半透明のプラスチックで保護された、小さな真空管のようなものがついていた。
 持ってみると、軽かった。
「なぁに、これ」
「それは、ガイガーカウンターだよ。ガイガーカウンターというのは放射能を測定する機械なんだ」
「ま!」
 やがて恵子が冷蔵庫の中から食品を出して、テーブルに並べた。
「ようし、さがっていろ。危険だ」
 俊郎はその一つ一つに、神妙な顔でガイガーカウンターをあてていく。
(「パパのガイガー」より)

 NHK-FM青春アドベンチャーでラジオドラマ化され、絶大な人気を誇った伝説のショートショート集が、電子書籍でついにリニューアル復刊。巻末には、オリジナルの「単行本あとがき」に続いて、新たに執筆した「電子版あとがき」が収録されている。

・パパのガイガー
・借りもの競走
・火事男
・古典芸能の夕べ
・こおろぎ橋

●藤井青銅(ふじい・せいどう)
「第一回星新一ショートショートコンテスト」に入選。以降、放送作家兼作家になり、「夜のドラマハウス」 「オールナイトニッポン・スペシャル」をはじめ、書いたラジオドラマは数百本にのぼる。元祖「ヴァーチャルアイドル・芳賀ゆい」を伊集院光と共に創ったり、腹話術師いっこく堂の脚本・演出を担当して衝撃的なデビューもプロデュース。日本の国語辞書にはじめて「東洋一」の項目を載せた男、でもある。